2010年07月12日
エイラは実在した

写真はこちらか転載しました。
エイラは、物語の中だけの存在ではなかったようだ。
勝間和代さんの著書の中で紹介されている小説「エイラ地上の旅人」シリーズの主人公エイラ。時は今から3万5千年前、クロマニヨン人(ホモ・サピエンスに属する)のエイラは、ネアンデルタール人との間に子を産みながらもたくましく生き抜いていく。
人類学では、これまでホモ・サピエンスとネアンデルタール人の混血は、ほとんどなくネアンデルタール人は絶滅していったと考えられてきた。しかし、琉球新報(2010.5.7)によれば、「ネアンデルタール人のゲノム(全遺伝情報)を骨の化石から解読したところホモ・サピエンスとわずかに混血していたと推定される研究結果が発表された」。
エイラのように、ネアンデルタール人との子を産みながら生き抜いた女性がいたのだ。エイラは実在した。
追 伸
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Posted by クワガタ at 21:13│Comments(0)
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