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2010年07月12日

エイラは実在した

エイラは実在した 
 写真はこちらか転載しました。
 エイラは、物語の中だけの存在ではなかったようだ。
 勝間和代さんの著書の中で紹介されている小説「エイラ地上の旅人」シリーズの主人公エイラ。時は今から3万5千年前、クロマニヨン人(ホモ・サピエンスに属する)のエイラは、ネアンデルタール人との間に子を産みながらもたくましく生き抜いていく。
 人類学では、これまでホモ・サピエンスとネアンデルタール人の混血は、ほとんどなくネアンデルタール人は絶滅していったと考えられてきた。しかし、琉球新報(2010.5.7)によれば、「ネアンデルタール人のゲノム(全遺伝情報)を骨の化石から解読したところホモ・サピエンスとわずかに混血していたと推定される研究結果が発表された」。
 エイラのように、ネアンデルタール人との子を産みながら生き抜いた女性がいたのだ。エイラは実在した。


追 伸 

教科書に載るような発見の相次ぐサキタリ洞(南城市、玉泉洞の道向い)のこと、どのぐらいご存知ですか。

国内最古の「石器と人骨のセット」出土     2011年

世界最古の「釣り針」出土 2012年

国内最古の「貝器」出土 2014年

国内最古の「埋葬人骨」出土 2014年

2018年ハイサイ人類学が、本「サキタリ洞とその隣人たちー港川人はサキタリ洞に来たのかー」になりました。

サキタリ洞に関心のある方は、ぜひお読みください。

最後までお読みの方は、もれなく、「日本最古の顔」にご対面いただけます。 

 『最』最!サキタリ

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エイラは実在した







Posted by クワガタ at 21:13│Comments(0)人類学こぼれ話
 
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