2011年09月04日
1万9千年前に何が起きたのかーサキタリ洞ー
サキタリ洞調査区Ⅰで発見されたヒトの上顎の犬歯
サキタリ洞調査区Ⅰで発見された石器かもしれない石英片
サキタリ洞調査区Ⅱで説明する、沖縄県立博物館・美術館の片桐千亜紀さん
サキタリ洞調査区Ⅰで説明する、沖縄県立博物館・美術館の藤田祐樹さん
サキタリ洞調査区Ⅰ
サキタリ洞調査区Ⅰでは、地下約1メートに炭を多く含んだ20センチの黒い層があり、
炭化物の年代測定の結果19,000年前とわかった。
台風9号の去った後の日曜日。ガンガラ-谷のサキタリ洞発掘調査見学会(平成23年8月7日(日))があった。
まずは、発掘されたヒトの上顎の犬歯(1本)と石器かもしれない石英片(3個)を見せてもらった。
いずれも、4,500年前の地層と19,000年前の地層の間で発見されているが、詳しい年代はまだわからない。
石英は、本島南部にはないので、ヒトが持ち込んだ可能性が高い。
サキタリ洞発掘現場では、発掘調査の作業中の見学となった。
サキタリ洞調査区Ⅱでは、発掘途中の人骨も見られた。
サキタリ洞調査区Ⅰでは、地下約1メートに炭を多く含んだ20センチの黒い層があり、炭化物の年代測定の結果19,000年前とわかった。
この黒い層が山火事によるものなのか、ヒトが火を使用したためなのかはわからないが、何かが起きたことは間違いないようだ。
この黒い層から出土した、たくさんのカタツムリの殻や水性のカニの爪も見せてもらった。
発掘調査見学会後、一緒に行った小六の息子は、ラジオ沖縄のインタビューを受けていた。
インタビュー中、父親の自分は緊張して写真をとるのも忘れていたのに・・・・。
発掘調査見学会の感想を聞かれた息子は、「これからの調査が、港川人の生活跡の発見につながるといいと思います。」
追記:博物館学芸員講座 「水中文化遺産への招待」が、 9月24日(土) 14時~16時 沖縄県立博物館・美術館1階、博物館講座室、片桐千亜紀(考古学担当学芸員)で開催される。行ってみよう!

Posted by クワガタ at 16:33│Comments(0)
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