ハイサイ人類学

サキタリ洞遺跡発掘調査速報展の展示解説会が平成２６年２月２２日（土）沖縄県立博物館・美術館で開催された。

「貝が出ても、石器はとよく聞かれた。」と語るのは、沖縄県立博物館・美術館の藤田祐樹さん。

後に、これらの貝が「国内最古の貝器」と称せられることになる。
　
今回の発見で、沖縄の旧石器時代は、貝器を使う文化だったことが判明した。


　展示解説する沖縄県立博物館・美術館の藤田祐樹さん。





※左　赤い顔料で着色された国内最古のビーズであることが２０２１年に確認された。
　
サキタリ洞の２万年前の地層からは、人為的加工や使用跡の残るマルスダレガイ科の２枚貝やクジャク貝の貝殻が発見された。
また、ツノガイを利用したビーズも２点発
見された。こうした貝の道具を貝器と呼ぶ。（展示解説抜粋）



　

新しく2014年版港川人復元模型（右）が登場した。手にウナギとモクズガニを持つているが、紐につるしているので、今後の発掘調査の状況によって変えることもできる。

（サキタリ洞から1.5㎞にある港川ﾌｨｯｼｬｰから発見された港川人も貝器を使っていたかも知れない。）

作製の最初の段階では、眉の部分が飛び出て怖そうだったが、顔を修正して色を塗ってみるとやさしい顔になった。

鼻や目元あたりやカールした髪の毛など、オーストラリア先住民の要素を入れた。

また、顔は取り替えられるようになっている。（これからも、研究の進展によっては
顔が変わることを予想したものだろう。）

※港川人の顔の変遷に関心のある方は、下のタグ「港川人の顔」をクリックしてください。

追　伸
教科書に載るような発見の相次ぐサキタリ洞南城市、玉泉洞の道向い）のこと、どのぐらいご存知ですか。

国内最古の「石器と人骨のセット」出土　　　　　２０１１年

世界最古の「釣り針」出土　２０１２年

国内最古の「貝器」出土　２０１４年

国内最古の「埋葬人骨」出土　２０１４年

２０１８年「サキタリ洞とその隣人たちー
港川人はサキタリ洞に来たのかー」を出版しました。（「国内最古の貝器」はｐ２２に収録しています）

サキタリ洞に関心のある方は、ぜひお読みください。

最後までお読みの方は、もれなく、「日本最古の顔」にご対面いただけます。　

　『最古』最高！サキタリ洞

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