2015年10月05日
人頭税はなかった!
トークイベント中の沖縄国際大学名誉教授 来間泰男
人頭税は、本当になかったのではないか。
10月4日(日)ジュンク堂で開催された榕樹書林刊「人頭税はなっかた」発売記念
トークイベント『人頭税はなっかた-伝承・事実・真実』は、運動会シーズンのため
か参加者は少なかったものの質問が相次いだ。
人頭税といえば、過酷で、当時の宮古・八重山地方の人々を苦しめた悪税のイ
メージがつきまとう。
自分も、宮古で人頭税石を見たことがある。この石と同じ身長になると、それ
以降、課税された時代があったと記憶していた。
しかし、著者の来間はこの著書の中で、「人頭税」は「なっかた」のである。
それは「神話」にすぎない。そのことを私が指摘してから、すでに12年が経過
した。と述べている。特に宮古・八重山出身の方は、読まずにはいられないは
ずだ。
「税は、間切(村)単位に賦課されたのであって、個人単位に賦課されたのでは
ない。また、沖縄本島にも同様な税は賦課されていた。
税が負担であったことには、変わりはない。これが過酷だったかどうかについ
ては、留保したい」と来間は語った。
「人頭税はなっかた」(榕樹書林)972円(1日で読める沖縄学入門 がじゅまるブックスシリーズ第9弾)

Posted by クワガタ at 22:24│Comments(0)
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