最後の挑戦

クワガタ

2019年06月16日 18:09




選んだのは丸木舟
候補となる草・竹・木の全ての舟を試作して海上実験を繰り返した結果、3万年前の航海に使われたのは、丸木舟であった可能性が有力になっています。これまで私たちが草でも竹でも越えられなかった黒潮の海を、今回は越えることができるでしょうか?

本番の実験航海

私たちは、日本列島への入口の1つである、台湾→与那国島の航路に挑戦することにしました。そこは、世界最大規模の巨大海流である黒潮が流れ、航海の終盤に入るまで目標の島が見えないという難関です。海流の影響を考えて南方から出発するため、航行距離は200 km以上となり、到着まで少なくとも2日かかるでしょう。漕ぎ手たちは、この間ゆっくり休むことを許されません。

出航日を決められない

原始的な舟で安全に島にたどりつくためには、穏やかな日を待って出航しなければなりません。そこで私たちは、6月25日から7月13日までの19日間を「本番の期間」とし、この間で出航のチャンスを待つことにします。7月13日には実験を終えていなければならないため、出航日はそれより数日前になります。

3万年前の挑戦を理解するためのルール
•地図、コンパス、スマホ、時計などは持たない。
•伴走船は方角を指示しない。
•食料や飲料水は必要量を積んでいく。
•漕ぎ手(男女を含む5名)は途中交替しない。
               
追 伸 

教科書に載るような発見の相次ぐサキタリ洞(南城市、玉泉洞の道向い)のこと、どのぐらいご存知ですか。

国内最古の「石器と人骨のセット」出土     2011年

世界最古の「釣り針」出土 2012年

国内最古の「貝器」出土 2014年

国内最古の「埋葬人骨」出土 2014年

2018年ハイサイ人類学が、本「サキタリ洞とその隣人たちー港川人はサキタリ洞に来たのかー」になりました。
(最後の挑戦」については、あとがきで触れています。)

サキタリ洞に関心のある方は、ぜひお読みください。

最後までお読みの方は、もれなく、「日本最古の顔」にご対面いただけます。 

 『最』最!サキタリ

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