2010年07月11日
ルーシーの左手
沖縄県立博物館記念展「人類の進化ー港川人の来た道」の文化講座において、国立科学博物館の馬場先生から「ここのルーシーは、後ろにした左手に熟した食物を隠しています。」との話があった。私は、展示されているルーシーは見たのだが、それには気ずかなかった。ルーシーとは、猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)の化石人骨の愛称で、このルーシーの発見によって、ヒトが約390万年前から直立二足歩行を始めたことが実証された。(この化石の膝と腰の骨の形からそれが証明された。)ルーシーの復元模型が、なぜ、熟した食物を持った左手を背中にかくし、まだ熟していない実を持った右手を前に差し出すようなポーズをしているのかの説明は無かったが、仲間にこれしか見つけられなかったと示しているようにも見える。ルーシーの時代から、食物を巡っての駆け引きはあっただろう。国立科学博物館のルーシーの復元模型は、このようなポーズはしていない、ルーシーの復元模型も進化している。
今も沖縄県立博物館・美術館の常設展示で、ルーシーに会える。

Posted by クワガタ at 09:10│Comments(0)
│直立二足歩行