2015年02月15日
ブタは太っていない!?ーイノシシとブタと私たちー
【イノシシから農作物を守るための電気柵、実際に電流を流して参加者に体験して
もらうことも考えたが、他の学芸員に「キケン」だからと止められた話をしながら、残
念そうに安全な電気柵にさわる藤田さん。】
沖縄県立博物館・美術館:「イノシシとブタと私たち」展示解説会、学芸員藤田祐樹
(平成27年2月14日(土)
【左:リュウキュウイノシシ(体長90-110㎝で体重20-70㎏)右:ニホンイノシシ(体長100-170㎝で体重80-190㎏)】雄同士で、この体型の違いはどこからきたのか?な
イノシシはボルト並みのスピードで走ることができる!!
イノシシの意外な身体能力に驚かされました。
・時速は、なんとウサイン・ボルトの最高時速(時速45㎞)に匹敵する。
・オスは、鼻先で70㎏の岩をひっくり返す事ができる。(腰痛持ちの方には
お薦めしませんが、会場でチャレンジできます。)
ブタは太っていない!?
・意外にも、体脂肪率を指標にすると、ブタは太っていません。人間ドック?
を軽くパスします。
その理由は、会場でご確認下さい。
「ブタみたいに太っている。」とは、言えなくなってしまいます。
糸満ではブタの血で魚網を染めていた!
【ブタの血で魚網を染めることで、網は丈夫で水をはじき、扱いやすくなるという。】
このほかにも、フールと呼ばれる豚小屋と一体となったトイレなど、身近
な動物であるブタとヒトの密接な関係、誰かに話したくなる話題満載!
「イノシシとブタと私たち」3月15日(日)まで開催。
※沖縄県立博物館・美術館第453回 博物館講座
「遺跡から出土する動物骨から読みとくイノシシとブタたちの歴史」
平成27年2月21日(土) 沖縄県立博物館・美術館3階講堂 14時(開場
13時半)から16時(入場無料)
講師;菅原広史氏(浦添市教育委員会)

ここからは、少し専門的な話になります。
旧石器人はイノシシを食べたか?
・今、県内のホットスポットの一つガンガラーの谷の「サキタリ洞」では
少しですが、2万年前の地層からイノシシの骨が発見されており、
旧石器人が食べたかも知れません。
「サキタリ洞」のすぐ近くの「武芸洞」の6千年前(縄文時代)の地層からも、
イノシシの骨がたくさん出土していますし、貝製の鏃(狩猟道具)も発見さ
れています。

また、石垣の白保竿根田原遺跡の9千年前(縄文時代)の地層から、
石器で肉をはぎ取った跡(カットマーク)の付いたイノシシの骨が出土
しています。

続きの続きは、「イノシシとブタと私たち」(図録)をミュージアムショップ
(864円)でお買い求めの上、 ご賞味下さい。
旧石器人はイノシシを食べたか?
・今、県内のホットスポットの一つガンガラーの谷の「サキタリ洞」では
少しですが、2万年前の地層からイノシシの骨が発見されており、
旧石器人が食べたかも知れません。
「サキタリ洞」のすぐ近くの「武芸洞」の6千年前(縄文時代)の地層からも、
イノシシの骨がたくさん出土していますし、貝製の鏃(狩猟道具)も発見さ
れています。
また、石垣の白保竿根田原遺跡の9千年前(縄文時代)の地層から、
石器で肉をはぎ取った跡(カットマーク)の付いたイノシシの骨が出土
しています。
続きの続きは、「イノシシとブタと私たち」(図録)をミュージアムショップ
(864円)でお買い求めの上、 ご賞味下さい。
Posted by クワガタ at 14:46│Comments(0)
│沖縄県立博物館・美術館