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2017年05月21日

やはり墓だった!白保竿根田原洞穴遺跡

 「国内初の旧石器墓地」、「港川人より大柄」の新聞報道を目にした人もいるでしょう。

 石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡から発見された、1から4号の人骨が、沖縄県立埋蔵文化財センターで5月28日(日)まで展示されています。

 写真を掲載できないのが残念ですが、「2万7千年前の白保4号人骨(成人・男性)
は、白保竿根田原洞穴遺跡が葬送の場だったことを決定づけた人骨です。

 全身分がまとまって発見され、骨は全体として解剖学的位置関係を保っていたこと
から、地下に埋めない葬法(風葬)であると考えられる。

 両手・両足を強く屈曲させた仰向けの姿勢だったこともわかっている。」そうです。

 また、白保4号人骨の推定身長は165.2㎝で旧石器人としては大柄です。(港川人1号(男性)の推定身長は153㎝) 

 白保2号人骨(成人・男性)には、常習的に水に関わる生活をする人に多く見られる外耳道骨腫が会場でも確認できます。港川人4号(女性)にもこの外耳道骨腫があることが分かっています。

 白保竿根田原洞穴人の実物の骨格がみられる機会は、これから多くはないと思いま
す。 

 今すぐ、見に行こう。入場無料。 白保竿根田原洞穴遺跡 1~4号人骨 緊急公開! 
【沖縄県立埋蔵文化財センター】    

追 伸 
教科書に載るような発見の相次ぐサキタリ洞(南城市、玉泉洞の道向い)のこと、どのぐらいご存知ですか。

国内最古の「石器と人骨のセット」出土     2011年

世界最古の「釣り針」出土 2012年

国内最古の「貝器」出土 2014年

国内最古の「埋葬人骨」出土 2014年

2018年ハイサイ人類学が、本「サキタリ洞とその隣人たちー港川人はサキタリ洞に来たのかー」になりました。
(「やはり墓だった!!」は、p83に収録しています。)

サキタリ洞に関心のある方は、ぜひお読みください。

最後までお読みの方は、もれなく、「日本最古の顔」にご対面いただけます。 

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やはり墓だった!白保竿根田原洞穴遺跡





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