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2010年07月24日

いつでもやりたいオスといつでもできるメス

いつでもやりたいオスといつでもできるメス
写真はこちらから借用
 いつでもやりたいオスといつでもできるメスは、見かけ上一夫一妻のペアになった。
 ヒトの祖先のメスは、二足歩行により骨盤が変形し産道が狭くなったうえ、生まれてくる子供の脳も大きくなったため、未熟な状態で子供を出産しなければならなくなった。
 子供の頭が産道を通るぎりぎりまで、子宮で育て、未熟状態で生まれてくる子供を育てるのは、メスにとって大きな負担になった。
 メスは、育児にオスの協力が必要になった。
 チンパンジーのメスは、お尻の性皮を赤くはらして、排卵していることを知らせて、オスを誘う。
 ヒトのメスは、排卵期を隠すことで、オスのやり逃げと暴力を防止しながら、オスを子育てに参加させることに成功した。  
 オスは、メスの排卵期がわかれば、そのときだけメスのそばにいて、やり逃げするオスも現れるだろう。
 排卵期を隠すようになったメスを妊娠させ、そのメスの産んだ子の父性を確信するため、オスは、一定期間メスのそばに留まり交尾を続けなければならなくなった。  
 また、ヒトのメスは、発情期が無くなり、年中交尾が可能になると、たくさんのオスと交尾して、オスたちに子供の父親は、自分かも知れないと思わせた。
 メスは、オスにそう思わせることで、メス自身と子供への暴力(レイプや子殺し)を防ぐだけでなく、子育てにも協力させた。
  メスからすれば、自分と子供をオスの暴力から守るために、オスからすれば、自分の子供を確実に産ませ、子供を育てるために、一時的な一夫一妻は誕生した。




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