2011年08月28日
それでもヒトは琉球列島に来た!
平成23年7月30日(土) 講演・報告会 『港川人の時代 世界と沖縄』 「石垣島からの更新世人骨発見 白保竿根田原洞穴調査概要」
片桐千亜紀(沖縄県立博物館・美術館)さんの講演から
石垣島の白保竿根田原洞穴は、後期更新世、完新世初頭、無土器・下田原期、グスク時代と利用され、複合遺跡となっている。
この洞穴は、港川人の時代でもある後期更新世は、墓として利用されていたと考えられている。
理由として、
①人骨はバラバラだが、面的なまとまりをもって発見された。
②保存状態の良好な頭蓋骨や左右大腿骨が並んだ状態で発見された。
③岩盤・岩陰の近くでまとまって発見されている。
④明確な人口遺物や炭化物は確認さておらず、獣骨も少ない。
石垣島は、更新世の島に人類が到着したことが確実な、世界でもっとも小さい島の一つである。
それでもヒトは琉球列島に来た。

Posted by クワガタ at 08:46│Comments(0)
│白保竿根田原洞穴人