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2012年12月30日

港川人が語る 東アジアの人類史

港川人が語る 東アジアの人類史

沖縄県立博物館・美術館 第428回 博物館講座「港川人が語る 東アジアの人類史」
が平成24年12月15日(土)開催された。

講師:国立科学博物館人類研究部・研究主幹 海部 陽介さん(最近の著書:「人類の大移動 アフリカからイースター島へ」の口絵で港川フィッシャー遺跡が紹介されている。)

氷期において、海面が下がっても沖縄島は島であり、大陸から港川人が陸橋を渡って
きた説は、否定されている。港川人は、世界最古級の航海技術によって沖縄島に渡っ
てきた。

港川人研究史では、今は第三期と位置づけられ、地元に調査研究の拠点ができて、
若く活動的な研究者が活躍するようになった。(沖縄県立博物館・美術館の藤田祐
樹、山崎真治、片桐千亜紀らの武芸洞、サキタリ洞等の発掘調査の実績は目を見張るものがある。)

講演のおまけでの話しだが、「新しい港川人の顔の想像復元図が意味するのは、港川人と現代のオーストラリア先住民(アボリジニ)の下顎骨が似ていることから、港川人と現代のアボリジニは、共通の祖先を持っている。」ということだ。

また、会場からの質問に、「港川人は、私たちと同様の知恵を持ったホモ・サピエンスであり、小さい島でも絶滅したとは、考えていない。」と答えていた。

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追伸
教科書に載るような発見の相次ぐサキタリ洞(南城市、玉泉洞の道向い)のこと、どのぐらいご存知ですか。

国内最古の「石器と人骨のセット」出土     2011年

世界最古の「釣り針」出土 2012年

国内最古の「貝器」出土 2014年

国内最古の「埋葬人骨」出土 2014年

2018年「サキタリ洞とその隣人たちー
港川人はサキタリ洞に来たのかー」を出版しました。

サキタリ洞に関心のある方は、ぜひお読みください。

最後までお読みの方は、もれなく、「日本最古の顔」にご対面いただけます。 

 『最』最!サキタリ

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Posted by クワガタ at 06:55│Comments(0)港川人
 
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