2014年11月08日
琉球列島に島嶼文明がーマヤ・アンデス・琉球ー
マヤ・アンデス・琉球 環境考古学で読み解く「敗者の文明」(青山和夫、米延仁志、坂井正人、高宮広土著 朝日新聞出版)(表紙左下の写真:宮古島沖に広がるサンゴ礁、口絵の写真では勝連城趾が紹介されている。)
琉球列島に「島嶼文明」と呼べる文化があった。と言っても、古代遺跡が発見された訳ではない。
高宮広土によれば、琉球列島において、「島嶼文明」と呼べる人類史上、まれに見る五つの奇跡(文化現象)が起きたと言う。
その一つとして、「琉球列島は、狩猟採集民のバンド社会(狩猟採集民に多く見られ
る社会組織:遊動的かつ25人~50人で構成された平等社会)から国(琉球王国)が成立した島」であることをあげている。
なぜ、このことが人類史上、まれに見る奇跡の一つなのかは、「マヤ・アンデス・琉球」を読んでもらうとして・・・・・。
「島嶼文明」と呼ぶあと四つの奇跡とは?
絵空事のように聞こえる方にも、ぜひ、お薦めしたい一冊だ。
しかし、高宮は同著の中で、次のとおり述べている。「研究者としては、『奇跡があ
った』あるいは『島嶼文明であった』点を強調するより、今回の研究で見えてきた事
実を解明することが重要である。これらを解明することによって、琉球列島の先史・
原始時代のデータは世界史・人類史に大きく貢献するであろう。」
追 伸
教科書に載るような発見の相次ぐサキタリ洞(南城市、玉泉洞の道向い)のこと、どのぐらいご存知ですか。
国内最古の「石器と人骨のセット」出土 2011年
世界最古の「釣り針」出土 2012年
国内最古の「貝器」出土 2014年
国内最古の「埋葬人骨」出土 2014年
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サキタリ洞に関心のある方は、ぜひお読みください。
最後までお読みの方は、もれなく、「日本最古の顔」にご対面いただけます。
『最古』最高!サキタリ洞
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