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2014年03月08日

ケイブカフェ特別講演「サキタリ洞遺跡3万年」

教科書に載るような発見が相次ぐサキタリ洞で、ケイブカフェ特別講演「サキタリ洞遺跡3万年」が、平成26年3月1日(土)開催された。(講師:沖縄県立博物館・美術館主任 山崎真治)

サキタリ洞の中の聴衆は、講演が終わるまで日も暮れたことに気づいていないかのよ
うだった。
 
これまで、港川人などの旧石器時代の人骨は見つかるが、旧石器が見つからず、旧石
器(文化)を持たない旧石器時代人ともささやかれてきた。

今回の発見で、沖縄の旧石器時代は、石器ではなく貝器を使う文化だったことがわかってきた。(長年にわたる沖縄の”旧石器探し”は、貝器発見で決着がついた。)


ケイブカフェ特別講演「サキタリ洞遺跡3万年」
白くライトアップされたサキタリ洞調査区Ⅰ

ケイブカフェ特別講演「サキタリ洞遺跡3万年」
貝器などが発見されたサキタリ洞調査区Ⅰ

ケイブカフェ特別講演「サキタリ洞遺跡3万年」
講演中の沖縄県立博物館美術館の山崎真治さん。


ケイブカフェ特別講演「サキタリ洞遺跡3万年」
サキタリ洞調査区Ⅰの2万年前のⅡ層(灰色)から、炭化物、大量のモクズガニ(淡水産)の爪やカワニナ(淡水産)の化石のほか貝器が出土した。


ケイブカフェ特別講演「サキタリ洞遺跡3万年」
    【図:貝器の作り方】

サキタリ洞出土の海産貝の一部には、道具として加工・使用されたものが含まれている。右下の写真が、発見された貝器の一部。

ケイブカフェ特別講演「サキタリ洞遺跡3万年」
沖縄の旧石器時代は、イノシシなどの狩猟中心ではなく、主にカニや貝類などを採集する生活だっただろう。(シカの仲間であるリュウキュウジカやリュウキュウムカシ
キョンは、2万年前頃絶滅し、中大型の陸獣はイノシシのみになった。)

ケイブカフェ特別講演「サキタリ洞遺跡3万年」
【チャートの産地:黄色の線で囲まれた地域、石英の産地:赤色の線で囲まれた地域】

石器の良質な石材(黒曜石・安山岩)がなく、石材(チャート・石英)産地も、サキ
タリ洞や港川フィッシャーのある沖縄本島南部にはない。

ケイブカフェ特別講演「サキタリ洞遺跡3万年」
港川人の時代の文化が初めて明らかになった。

ケイブカフェ特別講演「サキタリ洞遺跡3万年」

サキタリ洞(ガンガラーの谷ケイブカフェ)で、特別展「サキタリ洞遺跡
3万年」が、3月16日(日)まで開催。


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Posted by クワガタ at 07:36│Comments(2)サキタリ洞
この記事へのコメント
ランキング またまた2位!
おめでとう‼︎ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
Posted by 青猫 at 2014年03月08日 23:10
青猫さんへ

 コメントありがとうございます。
 皆様の応援クリックのおかげです。
Posted by クワガタクワガタ at 2014年03月09日 04:48
 
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