2011年01月01日
芸術は言語の化石 2

南アフリカの洞窟の地中から幾何学的な模様が描かれた約7万7千年前の石 写真はここから転載

人類最古の装飾品と思われる約7万5千前の貝のビーズの化石 写真はここから転載
ヒトが現代人と同様な言語を生み出した頃、ヒトの芸術の創作が始まったのではないかと多くの研究者は考えている。
芸術の爆発的な出現がヒトの言語の生まれた時期と同じとすると、ヒトは約4~5万年前から、現代人と同様な言語を話し始めたことになる。
最近、南アフリカの洞窟の地中から幾何学的な模様が描かれた約7万7千年前の石が見つかったことから、ヒトの芸術の芽生えが約7万7千万年前頃からあったと考えることもできる。
さらに、同じ場所から人類最古の装飾品と思われる約7万5千前の貝のビーズの化石が発見されれた。
「貝のビーズが持つ抽象的な意味(自分を飾り他人と区別することなど)は、体系だった言語が無ければ伝えられない。」との見解も出されている。
これからも、新しい発見で、芸術と言語の起源の時期は、さらにさかのぼると考えられる。
芸術と言語の起源の時期が一致するかは別として、芸術も言語も自分の思いを誰かに伝えるために生まれたと私は考える。
