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2016年05月15日

琉球古来のセメント用材 サントゥー

琉球古来のセメント用材 サントゥー
【右上が首里城、龍譚池前(首里城の遠景スポット)から首里高校前まで続く、サントゥーで舗装された道路】

琉球古来のセメント用材 サントゥー
【龍譚通りの道路の色の変わる境目を拡大】 左がサントゥー、右はアスファルト

 龍譚池の前に首里城の遠景スポット(特に夜景)がある。

 そこから、首里城の写真をとる観光客を見うけますが、龍譚通りの道路の色がアスファルト色から肌色に変わる境目がそこにあることに、地元の人でも、どのぐらいの人が気づいているでしょうか。龍譚池前から首里高校前まで、400メートルほど続いています。

 私は、自動車のタイヤの滑り止めぐらいにしか、思っていませんでした。

 実は、琉球古来のセメント用材のサントゥーによる舗装道路です。

 前回紹介した『王都首里見て歩き』によれば、サントゥーは、「サンゴ石灰岩を粉
末状に砕き、海浜にあるネナシカズラを真水に浸して糊状液を作り、それにタブの木の皮からとったタブ粉を加え、石粉を練ってセメント状にしたもです。

 王国時代、これを使い、首里城の中山門(現存しない)から守礼門の間を舗装していたそうです。

 現在は、それに模して、山川町(首里高校前)から当蔵町の龍譚通り(首里城の遠景スポット)まで、舗装道路を再現しています。」

 首里城の遠景を楽しんだ後、道路がアスファルトからサントゥーに変わる境目を見つけてみるのもいいかも知れません。

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