2016年08月25日
中城御殿の井戸に謎の鏡?
【中城御殿の井戸の「謎の鏡」に写り込んだカメラマン、その後ろには、龍譚池にかかる鯉のぼりが泳ぐ】
【復元された中城御殿跡の井戸】写真の中の「中城御殿の井戸の謎の鏡」がわかる?
「中城御殿に4つあった井戸の1つで他の井戸と同様に信仰の対象となっていました。
戦後も使用されていました。
平成4年の発掘調査開始直後はコンクリート製の円筒が地上に現れている状態でした。
石灰岩の敷きつめられた井戸の床面が特徴的で、床の径330㎝、井戸穴の径50㎝、床面から389㎝の深さがあります。
床面は中央部から外側にかけて勾配を設け、床面外側をめぐる幅17㎝深さ5㎝の溝にこぼれた水が流れ込むように作られています。
平成27年度の歩道拡幅に伴う調査により、この特殊な構造から現地に保存することになりました。」(中城御殿の井戸の説明版から)
【中城御殿跡の外観:写真右下に井戸が見える】沖縄県立博物館もここにあった。
かつて、龍譚池と通りを挟んで、沖縄県立博物館があった。
私も数十年前、この博物館で博物館実習を受けた一人である。
この博物館は、中城御殿跡地に建設されていたが、平成19年におもろまちに移転され、平成21年に解体されるまであった。
博物館移転後、中城御殿の復元のための発掘調査が進められてきた。
ところで、なぜ、中城御殿といいう名称なのか。それは、中城御殿は、琉球国の世士(王子)の住居跡で、世子が中城を領地としていたため中城御殿といわれた。
詳しくは、「2016 発掘調査速報展」(沖縄県立埋蔵文化財センター)が、9月
4日(日)まで開催され、最新の中城御殿の発掘状況が展示されているので、
ご覧下さい。首里高生は、ぜひ!
