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2010年08月03日

ヒトもかつて乱婚だった

ヒトもかつて乱婚だった


ヒトもかつて乱婚だった 





 精子競争があったことは、ヒトの精巣の大きさからもわかる。
 精巣は、精子を作る器官。
 精巣の大きさ(体の大きなさに対する精巣の相対的な大きさ)は、精子競争の強度に左右される。
 他の霊長類と比較すると、ヒトの精巣の大きさは、一夫多妻のゴリラ<ヒト<乱婚のチンパンジー。
 一夫多妻のゴリラは、多くのメスを相手にするので、精巣も大きいと考える方もいらっしゃると思うが、 他のオスを追い払いメスを独占するので、他のオスとの精子競争がないゴリラの精巣は、意外に小さい。
 複数のオスと複数のメスが頻繁に交尾するチンパンジーは、激しい精子競争のため、精巣は大きいのだ。 精子の量がものをいう乱婚のチンパンジー程ではないが、ヒトの精巣の大きさは、精子競争の存在を示している。
 精子競争があったということは、ヒトにも、複数のオスと複数のメスが交尾する乱婚も存在していたのだ。


追 伸 

教科書に載るような発見の相次ぐサキタリ洞(南城市、玉泉洞の道向い)のこと、どのぐらいご存知ですか。

国内最古の「石器と人骨のセット」出土  2011年

世界最古の「釣り針」出土 2012年

国内最古の「貝器」出土 2014年

国内最古の「埋葬人骨」出土 2014年

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サキタリ洞に関心のある方は、ぜひお読みください。

最後までお読みの方は、もれなく、「日本最古の顔」にご対面いただけます。 

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この記事へのコメント
人類学にとても興味があるんですねー!!これからもたまにおじゃまします。勉強になります。
Posted by パールー at 2010年08月04日 11:54
パールー様
 あなたこそが、ハイサイ人類学への一番最初のコメント提供者です。
 次のコメントをお待ちしております。
Posted by クワガタクワガタ at 2010年08月07日 10:58
ブログ開設おめでとうございます。

ご自身の実体験も織り交ぜて開設されるともっと面白くなると思われます~。
Posted by パールーさんの後輩 at 2010年08月16日 21:30
パールーさんの後輩 様
あなたの実体験に比べたら私の経験など・・・。
Posted by クワガタクワガタ at 2010年08月16日 22:16
 
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