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2010年10月22日

ヒトに面食いがいる理由(ヒトは見かけに限る)

 「面食い」は、必要以上に悪者あつかいされてきた。
 ヒトにおいて、美女や美男子が配偶者として好まれる傾向があるのは、面食い的に配偶者を選択することが、進化上、ヒトに有利に働いたからだ。
 もちろん、美女や美男子でなければ繁殖できないことはないし、ヒトは、外見だけで配偶者を決めるわけでもない。
 美女や美男子が好まれるのは、その顔自体が、見る側に心地よさを与えているからではないのか。
 どんな顔がヒトに快いと感じられるのか。
 平均的な顔が好まれるとか、左右対称な顔が好まれると考えられている。
 平均的な形質は、極端な形質に比べて環境に適応している確率が高く、生存に有害な突然変異の少なさを表しているという考えから、平均的な顔が好まれるとする説がある。
 また、生物の形態のうち、本来、左右対象になるべき形質が遺伝的・環境的ストレスにより非対称になることが知られている。
 左右対称な個体は、そうでない個体よりも生存力が強いとされ、左右対称の顔が好まれるとする説もある。
 もし、平均的で左右対称な顔が好まれるとすると、配偶者選択において、ヒトの顔が有効な指標になると考えられる。
  面食いのヒトは、無意識により生存力の強い相手を配偶者に選択しているだけなのかもしれない。
 それでも、平均的でも左右対称でもない顔の私でも繁殖に成功している。(平成11年11月15日琉球新報投稿)

追 伸 

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「(ヒトに面食いがいる理由(ヒトは見かけに限る)」は、p88に収録しています。)

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国内最古の「石器と人骨のセット」出土  2011年

世界最古の「釣り針」出土 2012年

国内最古の「貝器」出土 2014年

国内最古の「埋葬人骨」出土 2014年

サキタリ洞に関心のある方は、ぜひお読みください。

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