てぃーだブログ › ハイサイ人類学 › 人類学会 › 第65回日本人類学会大会 その1 

2011年11月13日

第65回日本人類学会大会 その1 

第65回日本人類学会大会 その1  
国立科学博物館の海部陽介さん(ポスター発表会場で撮影) 著書に「人類がたどってきた道“文化の多様化”の起源を探る」(NHKブックス)がある。


 第65回日本人類学会大会に非会員の自分も参加した。

 11月5日(土)、 国立科学博物館の海部陽介さんの「港川人頭骨の再検討:三次元座標データに基づく予備的解析」の発表の後、質問した。
 「港川人の頭骨の研究からも、側頭筋は、よく発達していたことがわかっているが、側頭筋のつく下顎骨の筋突起が非常に小さいのは、どように理解すればいいのか。港川人と下顎骨が似ているとされる、現在のオーストラリア先住民の側頭筋はどうなっているか。」

 海部さんは、 「下顎骨は、可塑性が高く、生活習慣、咀食のあり方で形が変わる。側頭筋は強いが、それが付く筋突起が小さいというのが港川人の特徴で、その同じ特徴が先史時代の東南アジアの集団に見られるので、港川人は南から来たという考え方と合致していると考える。」

 海部さんらによる、「港川人の下顎骨の修整」で港川人の顔(復元図)が変わったが、「港川人頭骨の再検討」で、また新しい港川人像が出現するかも知れない。

 
 港川人の顔が気になる方も気にならない方も、このブログの「港川人の顔が変わった1,2」もご覧ください。
 (下のタグの港川人の顔をクリックするといけます。)

人気ブログランキングへ多くの人に見ていただきたいので、応援クリックをお願いします。






同じカテゴリー(人類学会)の記事

Posted by クワガタ at 04:42│Comments(0)人類学会
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。